「総別の念仏」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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そうべつのねんぶつ/総別の念仏
聖光が『徹選択集』において念仏に総と別があるとした説。総の念仏とは仏道修行における万行すべてがこれにあたり、別の念仏とは口称念仏であるとしたもので、この説で口称念仏が当時の既成仏教教団の説く念仏義からしてみても、全く劣らないものであるという主張を行っている。聖光独自の学説の一つとして注目される。
【資料】『徹選択集』
【参考】髙橋弘次「聖浄兼学の精神—聖光の学問的性格—」(『三上人研究』三上人遠忌記念出版会、一九八七)
【執筆者:郡嶋昭示】