「創価学会」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
そうかがっかい/創価学会
牧口常三郎(一八七一—一九四四)の教育論『創価教育体系』に基づき、牧口と戸田城聖(一九〇〇—一九五八)が昭和五年(一九三〇)に日蓮正宗内で設立した創価教育学会(昭和二一年〔一九四六〕に創価学会に改称)に端を発する。同宗の在家信者を中心に組織され、折伏・他宗批判による布教で信者数が増大したが、同一八年不敬罪等で二人は逮捕され、牧口は獄中死する(終戦で戸田は出獄)。同三三年、戸田の死去により池田大作(一九二八—)が三代会長に就任(現在は名誉会長)してからは、海外布教(創価学会インターナショナルの設立)や政治活動(公明党の結成)に注力。組織拡大や教義の独自化で日蓮正宗との間に軋轢が生じ、平成三年(一九九一)には同宗から破門。以後、本尊授受、友人葬など独自の在家主義を展開した。現会長は六代目・原田稔。研究・教育では東洋哲学研究所の設立、創価中学・高校・大学の開校、文化面では東京富士美術館の開館などを行っている。会員世帯数は公称約八二七万世帯。
【参考】島田裕巳『創価学会』(新潮社、二〇〇四)、玉野和志『創価学会の研究』(講談社、二〇〇八)
【執筆者:武井順介】