「総依三経別依一経」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
そうえさんぎょうべっていっきょう/総依三経別依一経
浄土宗においてよりどころとする経典は、総じては釈尊が一代にわたって説いたすべての経典であるが、その中でも重要な経典は、『無量寿経』『観経』『阿弥陀経』の「浄土三部経」であり、それらの中でも特に重要な経典は、『観経』であるとの意味で、聖冏が用いた用語。聖冏『三六通裏書』には、「総依三経別一経」(浄全一二・七七七上)とある。また、『教相十八通』上では、『観経』を重要視する理由として、有縁の経であり、相伝の経であり、また三昧発得の経であるからとの善導の説をあげている。
【資料】『三六通裏書』、『教相十八通』上
【執筆者:東海林良昌】