「正因」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:27時点における最新版
しょういん/正因
1二因の一つ。結果を引き起こすための原因を二種に分類する場合に、了因や縁因などと併称される。2阿弥陀仏の浄土に往生するための直接的原因。①世間における道徳上の善行、仏教教団内における戒律の実践、大乗仏教徒が実践すべき菩薩行という三種の浄業(三福)のこと。『観経』に「この三種の業は、過去・未来・現在、三世諸仏の浄業の正因なり」(聖典一・二九一/浄全一・三九)とある。②至誠心・深心・回向発願心の三心のこと。『観経疏』散善義に「三心を弁定して以て正因とす」(聖典二・二八六/浄全二・五五下など)とある。
【参照項目】➡正因正行
【執筆者:大屋正順】