あみだぶつきょうろんならびにしょうしょもくろく/阿弥陀仏経論並章疏目録
丹後先徳寛印供奉の著述。『寛印録』ともいう。寛印は源信の弟子。平成一七年(二〇〇五)名古屋大須真福寺の宝庫で見つかった目録。本書に採録された文献は経論三八部七七巻、章疏七七部一一四巻の合計一一五部一九一巻とおおよそ『長西録』の五分の一程度に収まるが、旧来の浄土教典籍目録の嚆矢は『長西録』であるという認識を塗り替えた意義は大きい。
【所収】落合俊典翻刻・解説「律宗章疏他二種」(『真福寺古目録集』二〔『真福寺善本叢刊』二—一〕臨川書店、二〇〇五)
【参照項目】➡浄土依憑経論章疏目録
【執筆者:能島覚】