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金子常全

提供: 新纂浄土宗大辞典

かねこじょうぜん/金子常全

嘉永五年(一八五二)一一月五日—大正三年(一九一四)八月二六日。心蓮社在誉単阿。あざなは松園。甲斐国南都留郡(山梨県都留市)四日市場に羽黒派修験福寿大真法印の長男として生まれる。明治三年(一八七〇)より同一三年まで増上寺で学問に励んだ。同一三年に東京心法寺二〇世に就任、同一七年に扶宗会に入りそれ以後宗政に関与した。同三三年に宗務執綱となり、宗制擁護運動の時局収拾に腐心した。晩年は同四二年に火災が起きた増上寺の復興にあたり、建築局長として努めた。


【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)


【執筆者:齋藤知明】