法然が法性寺の空阿弥陀仏に遣わした手紙。古本『漢語灯録』には「遣或人之返報あるひとにつかわすへんぽう」として所収されている。『昭法全』は二編を収め其一が漢文、其二は書き下し文にあたる。内容は、法然が空阿弥陀仏の安心を決定させるために、善導や『往生要集』などの文言を引いて、称名往生が阿弥陀仏の本願であることや臨終時の心得について説いたもの。
【所収】聖典六・七五七~八、昭法全五七三~四
【参照項目】➡空阿弥陀仏一
【執筆者:石田一裕】