おくりごじゅう/贈五重
結縁五重の際、未相伝の亡者に対して礼拝回向などを手向け、二重の『授手印』の伝巻を授けて誉号を追贈すること。たんに追善回向するだけの地域もある。本来は親族が先亡に代わって受けるべきであるといわれ、親族が戒名を記した浄衣を着したり、塔婆や位牌を背負ったりもするが、通常は「贈五重諸精霊」と書かれた位牌を回向壇に安置する。なお結縁授戒の時は、贈五重に準じて贈戒牒が授与されることもある。
【参考】現代布教の検討班「現代における〈結縁五重相伝会〉のありかた」(『教化研究』一五、二〇〇四)
【参照項目】➡結縁五重、結縁授戒、五重相伝
【執筆者:清水秀浩】