華座
提供: 新纂浄土宗大辞典
けざ/華座
仏典などによって表される仏・菩薩、往生人などが座したりする蓮の花の台。蓮華座、蓮華台、蓮台などともいう。浄土三部経中では『観経』のみに見られ、そこでは観想の対象となっている。すなわちその第七観に、無量寿仏を観想するためには、極楽の七宝の地の上に蓮華の想を作す「華座想」が必要であるとして、そのきらびやかで壮大な様相が詳細に示され、続く第八観においては一つの宝像がその蓮華の上に座している様子、さらには別途華座を二つ観想してその上に観音勢至の二菩薩が座しているのを観想せよと説く。また第十二観に、西方極楽世界に往生して蓮華の中で結跏趺坐しているのを観想せよとある蓮華も華座と理解される。
【参照項目】➡蓮台
【執筆者:袖山榮輝】