東京都台東区下谷。紫雲山常倫院。東京教区№二九九。寛永八年（一六三一）雄誉霊巌が当地に紫雲庵を建立したのが当寺の濫觴らんしょう。一説に慶長年間（一五九六—一六一五）の草創ともいう。深川霊巌寺末。はじめ紫雲院と号していたが明暦二年（一六五六）九月、松平康信の子息英信が死去して当寺に葬った。このことから菩提寺として英信寺と改める。
【資料】『元禄寺院由緒書』二五・檀林末、『文政寺社書上』下谷寺社書上
【執筆者：宇高良哲】
