舜了
提供: 新纂浄土宗大辞典
しゅんりょう/舜了
—嘉永五年(一八五二)二月二五日。温蓮社沢誉。清浄華院六〇世。江戸崎大念寺三四世を経て、天保四年(一八三三)正月二九日台命と勅請によって清浄華院住職となった。同年一二月に仁孝天皇の皇女総宮(明鏡心院)、同七年一〇月に仁孝天皇の皇女経宮(真正珠院)、同九年三月に仁孝天皇の皇女恭宮(常楽光院)、嘉永三年(一八五〇)一二月に孝明天皇の皇子新宮(妙香華院)、それぞれの葬儀の導師をつとめた。弘化五年(一八四八)五月に阿弥陀堂、不動堂を建立した。また嘉永二年(一八四九)三月には光格・仁孝天皇追善のために、蓮観院殿より華鬘、禎祥院殿ならびに三条殿奥方より茵を寄附された。嘉永五年二月二五日に没した。墓地は清浄華院に現存。
【資料】『浄源脈譜』(浄全一九)、『清浄華院誌要』(浄全二〇)、『陵墓要覧』(宮内庁書陵部、一九九三)
【執筆者:石川達也】