縵衣
提供: 新纂浄土宗大辞典
まんね/縵衣
条相(田相)のない袈裟をいう。縵条衣ともいう。本来、袈裟は割截したものであるが、縵衣は一枚の布に縁をつけただけのものである。『釈氏要覧』に、「仏法、漢に至ってより一百八十七年にわたり、およそ出家のもの、未だに割截の法をしらず」(正蔵五四・二六九中)とあり、『啓蒙随録』には、鳩摩羅什が国王の求めによって妻帯の身となって後は、本来の袈裟を着すのをはばかり、無条の袈裟を作り用いた説をあげ、初心の僧尼が着すものであるとしている(二五ウ)。現在では、飾り糸で田相を表したものを縵衣としている。こうした形態をとるものとして縵衣・揲葉衣・襵葉衣の三衣がある。
【参照項目】➡袈裟
【執筆者:陣川隆行】