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素俊

提供: 新纂浄土宗大辞典

そしゅん/素俊

貞享元年(一六八四)—寛延四年(一七五一)五月二三日。専阿英空、あざなは慈門。俗姓は河村氏、尾張国出身。同国西光院の月峰のもとで剃髪した後、入京し洛東の禅林寺永観堂)で修学した。後に禅林寺を去り、世縁を絶って念仏を行じた。しかし盲目の母との邂逅を機縁に、洛北相国寺門前の池水軒に住して、母子共に念仏をいとなんだという。母の没後は嵯峨二尊院中に移住し、常恒の念仏を修した。往生に際しての、数々の奇瑞が伝わる。


【資料】『新撰往生伝』四(浄全一七)、『尾陽往生伝』中、『専念往生伝』初編二


【参考】稲垣真哲「英空素俊師の行跡」(『西山禅林学報』一〇、一九六五)


【執筆者:加藤弘孝】