佐賀県唐津市弓鷹町。清凉山勝巌院。佐賀教区№三九。開山は実蓮社真誉。天正二年(一五七四)、唐津城主寺沢広高が、父広政の菩提のため、その法名を寺号とし建立した。寛永二〇年(一六四三)寺沢氏断絶により寺門は衰微するも、慶安年間(一六四八—一六五二)に徳川家光が寺領五五石を寄進したことで復興する。本尊の阿弥陀仏は運慶の流れを汲む鎌倉期の古仏である。
【資料】『蓮門精舎旧詞』四二(続浄一九)
【執筆者:江島法俊】