じょうどしゅうしゃかいふくしきょうかい／浄土宗社会福祉協会

浄土宗公益教化事業団体の一つ。浄土宗の寺院や宗侶による社会福祉推進のために組織化した団体。法然が「明照大師」号を下賜された記念として大正三年（一九一四）に（財）浄土宗報恩明照会が設立され、公益教化事業の推進に向けて「一寺院一事業運動」が提唱されたことを端緒とする。その後、全国各寺院で救貧事業、児童保護事業、救療事業等の各種施設や諸事業が運営・展開され、浄土宗は「社会事業宗」と呼ばれるほどの評価を受けた。そうした状況のなか、昭和四〇年代に宗内で社会福祉事業を運営する団体の組織化を求める機運が高まり、「公益教化事業奨励規程」（宗規第二八号）に基づき、昭和四九年（一九七四）二月に浄土宗社会福祉事業協会が発足、その後平成一七年（二〇〇五）に社会福祉法に合わせて浄土宗社会福祉協会に改名した。引き続き全国規模の中央研修会で福祉施設職員の資質の向上や功労者の表彰および連絡・調整等によって会員相互の連携を図っているほか、一宗における社会福祉活動の向上に努力している。

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【参考】浄土宗社会福祉事業協会編『浄土宗と福祉』（浄土宗社会福祉事業協会、一九九九）

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【参照項目】➡浄土宗ともいき財団、浄土宗の社会福祉事業

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【執筆者：石川到覚】