ほうこもん/法鼓文
法鼓を打つときに唱える偈文。「常以法音 覚諸世間 光明普照 無量仏土」(『無量寿経』上、聖典一・二一五/浄全一・二上)。常に教えを示す仏の雄々しい声によって世の人々を迷いから目覚めさせる。その光明は、くまなく数限りない仏の国々を照らす、の意。大衆の集会をうながすときに唱えて法鼓を打つ。これを聞いて、大衆は集会所に集まり、法服を着けて威儀を整え、座次を定めて、式次第などを確認する。法鼓を打つときは、虚揩一下して「法鼓文」を唱え、三通三下する。
【参照項目】➡法鼓
【執筆者:八木千暁】