梶村昇著。昭和五三年(一九七八)二月、雄山閣出版刊。カルチャーブックス二〇、「宗祖のことばシリーズ」の四として、当時、亜細亜大学教授であった著者が法然を担当した書。このシリーズは、第一部で「仏」「人間」「煩悩」「修行」など数項目に対する各宗祖の文言を紹介し、第二部で各宗祖の生涯を追って、思想の全体像を探ろうとしたもので、要点が簡潔にまとめられ利便性にすぐれている。
【執筆者:後藤真法】