法幢寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
ほうどうじ/法幢寺
秋田県大仙市北長野。池中山清光院。秋田教区№三三。開山は法然門弟の石垣金光房と伝えられ、はじめ黒土村に建立された。中興開山底蓮社惝誉の文永年間(一二六四—一二七五)に上鶯野村へ移り、その後現在の館郷に移ったとされる。しかしながら惝誉は足尾大円寺良笛のもとで剃髪出家し、付法の師は増上寺二四世露白(一六五九—一六六二在任)との記録もある。数度の火災で、什宝、古記録がほとんど焼失しているため、年代等は定かではない。金光の念持仏といわれる阿弥陀如来像が現存する。
【資料】『蓮門精舎旧詞』五〇(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『月の出羽路』仙北郡二四(内田武志・宮本常一編『菅江真澄全集』八、未来社、一九七九)
【執筆者:渡部伸一】