京都市東山区三十三間堂廻り町。天台宗の寺院。藤原為光の創建で、永延二年(九八八)三月二六日に落慶供養。五間の本堂、東西に法華三昧堂と常行三昧堂があった。長元五年(一〇三二)に焼失したが、のちに広大な後白河院の院御所・法住寺殿が、同地に造立される。西殿には念仏堂などがあったが、承安三年(一一七三)に焼亡している。寿永二年(一一八三)の木曽義仲の兵火により炎上。後白河院没後は、その御陵をまもる役割を担った。一時廃絶するも、再興された。
【執筆者:舩田淳一】