静岡市清水区江尻東。市中山。静岡教区№八二。開山は祐崇。永正九年(一五一二)、祐崇が京都に上がる途次、勝沢の地に創建。徳川幕府東海道江尻宿の宿場移転に伴い、慶安四年(一六五一)現在地に移り、その際山号を勝沢山から市中山に改める。徳川家康の長男松平信康の供養塔があり、徳川秀忠より朱印、徳川家光より鐘楼の寄進を受け、宿場本寺とされた。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『江尻町誌』
【執筆者:瀧沢行彦】