じんじょうらいさんげ/晨朝礼讃偈
善導『往生礼讃』の中、晨朝にあたって二一拝する礼讃。六時礼讃の一つで、単に晨朝礼讃ともいう。これは『隋大業主浄土詩』および広本『五会法事讃』中にある彦琮『願往生礼讃偈』三二首から一九首を抜粋し改編した五言八句からなる礼讃偈で、帰命・懺悔・礼拝による浄土往生のための行儀が説かれる。
【所収】『往生礼讃』
【資料】『隋大業主浄土詩』(正倉院蔵)、『浄土五会念仏誦経観行儀』(正蔵八五)
【参考】松陰了諦「晨朝礼讃に於ける礼数に就いて」(『龍谷学報』三〇五、一九三三)
【参照項目】➡往生礼讃、六時、六時礼讃
【執筆者:石上壽應】