導師または勧誡師等を誘引する役職名。法会または法話などのときに、先に立って導き、案内する。僧侶を誘引することからこの名があるが、先進と称することもある。五重相伝・授戒会では、受者の先進(受者係。割笏かいしゃくを打ちながら念仏行道して受者を誘導する)と区別するために、勧誡師の先進を勧誡師係と称している。このときには、柄香炉は右手で柄の手前を握り、左手で柄の中央を受け、香炉を前方にして捧持する。
【参照項目】➡先進、伴僧
【執筆者:西城宗隆】