地獄・餓鬼・畜生の三悪道のような、冥くらいところ。この世で悪行を犯した者は、そのような世界に堕ちて、想像を絶する苦しみを受ける。『無量寿経』下、五悪段の第一悪に「その幽冥に入りて、生を転じて身を受く。譬えば王法の痛苦、極刑のごとし。故に自然の三塗、無量の苦悩あり」(聖典一・二六八/浄全一・二八)と説かれる。
【執筆者:佐藤堅正】