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山口察常

提供: 新纂浄土宗大辞典

やまぐちさつじょう/山口察常

明治一五年(一八八二)—昭和二三年(一九四八)四月一日。愛知県碧海郡安城村(現・安城市)の了雲院(現・大乗寺)に山口察祐・すま夫婦の三男として生まれる。東京帝国大学支那哲学科で東洋哲学を専攻した。宗教大学教授や東京高等学校教諭を経た後、文部省在外研究員として北京に二年間留学し、帰国後は東京高等学校教授となる。大正大学設立時より、漢文学研究室と国文学研究室の初代主任教授に就任し、東京帝国大学や日本大学などの講師を兼ねた。『仁の研究』で文学博士の学位を取得し、後に北京大学の教授も二年務めたが、昭和二三年、疎開先の群馬県で病のために遷化。世寿六六歳であった。


【参考】「近代高僧・名僧伝二六—山口察常」(『宗報』平成六年五月号)


【執筆者:平岡聡】