愛知県安城市安城町。安祥山大乗寺。もと医王山と称した。三河教区№三五。延徳元年(一四八九)安祥城主松平親忠が城の鬼門除けとして勢誉愚底を招いて創建。織田氏の三河侵入に伴い、寺も荒廃した。さらに享保年間(一七一六—一七三六)に火災に遭ったが、寛政四年(一七九二)岡崎城主本多氏、安祥地頭久永家の援助により安祥城跡に替え地し再建して今日に至る。境内は市文化財に指定され史跡が多い。
【執筆者:宇高良哲】