静岡市清水区清水町。忠高山蓮華院。静岡教区№八四。良忠が関東下向の折、三保明神参詣の途中、海中出現の毘沙門天を祀る村堂で一七いちしち日の別時を修し、良忠の一字をとって山号とした。延応元年(一二三九)七月草創。毘沙門天像は仁和元年(八八五)に漁夫の網にかかったと伝えられる。本尊は平安期開眼の阿弥陀如来像。天正・明和・安政・昭和に再建されている。塔頭たっちゅうの清心院は安政の大地震で滅失。
【執筆者:中村康祐】