大養寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
だいようじ/大養寺
東京都港区虎ノ門。西谷山観崇院。東京教区№一四六。慶長一六年(一六一一)創建。開基は徳川秀忠の外祖観崇院(—一六二一)。開山は然蓮社儼誉朗月(一五七七—一六三〇)。格寺といって、入院の礼や年頭の礼など江戸城において特別の待遇を与えられた寺院の一つ。大広間独礼座、あるいは白書院での単独拝謁を許されていた。元和三年(一六一七)から元禄九年(一六九六)は御内礼三箇寺の一つとして、目黒祐天寺や深川本誓寺とともに朱印三〇石を賜っていた。これは朗月が秀忠の頃に黒本尊の供養僧を勤めたことによるという。武州六阿弥陀の写し霊場である西方六阿弥陀の第一番。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一九、『浄土宗史』
【参考】公益財団法人徳川記念財団・東京都江戸東京博物館編『企画展徳川家康の肖像—江戸時代の人々の家康観—』(徳川記念財団、二〇一二)
【執筆者:宮入良光】