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大経聞書

提供: 新纂浄土宗大辞典

だいきょうききがき/大経聞書

八巻。撰述年代不明。『無量寿経』の注釈書。写本の一つに礼阿造と記されたものがあることから、撰者は一条派祖礼阿然空とされているが、内容的に見れば然空の門人の執筆と考えられる。全八巻の大部の中に『無量寿経』を全編にわたって解釈しているなど、『無量寿経』末疏としては敬重すべきもので、同時代の道光撰『無量寿経鈔』と対校すれば、記主門下における教義解釈の重要な資料となるであろう。


【所収】続浄四


【執筆者:兼岩和広】