菩薩が有情を導くために行う四種類の行い。Ⓢcatvāri saṃgraha-vastūniの訳語。四摂法ししょうぼう、四事摂などともいう。すなわち①布施—財産や法を施すこと、②愛語—やさしい言葉をかけること、③利益または利行—正しい教えにもとづいて他者のために利益をなすこと、④同事—有情の中に入り込み共に事をなすことであり、菩薩はこれら四種の行いをもって有情を教化する。
【執筆者:石田一裕】