江戸時代における寺格の一つ。紫衣地しえじに次ぐ格式の寺院。別格寺とも書き、単に格寺ともいう。住職就任のときや年頭の礼のとき、江戸城大広間または白書院で将軍に拝謁を許された寺院をいう。総本山以下の檀林はもとより、江戸では目黒祐天寺・深川本誓寺など一四箇寺、地方では嵯峨清凉寺、長崎大音寺など多数にのぼる。現在は、岡山の誕生寺・京都の得浄明院と三時知恩寺の三箇寺が特別寺院となっている。
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【参照項目】➡紫衣地、特別寺院
【執筆者:𠮷水成正】