林隆碩著。大正六年（一九一七）に刊行された『元祖大師御法語講話集』は、布教を志す者のよき指導書として受け入れられた。しかし、あまりの大部であり、かつ普及にも難点があった。また、時代の変遷に相応した「現代版の講話集」が強く要望されていた。そこで知恩院布教師会が著者に執筆を懇請し、昭和四四年（一九六九）華頂文庫第一七として刊行。同五九年には『浄土宗選集』一三に収録された。現行のものは同六〇年、知恩院布教師会より再版。
【執筆者：郡嶋泰威】
