葬儀式の鎖龕さがんなどで用いる句。唐末以後の俗語で、「いかに」「どうして」「どのように」など、疑問または詰問の語。「さあどうだ」「いったい」などの意で用いられ、「生」は接尾の詞。鎖龕・起龕きがん・奠湯てんとう・奠茶てんさのときに「華は開く稀有けうの色 波は揚あぐ実相の音 作麼生か 鎖龕の一句 閉塞諸悪道 通達善趣門 十念」(『浄土宗葬儀式表葬篇』浄土宗、一九九七)などと用いる。
【参照項目】➡鎖龕
【執筆者:前野真成】