有情を形成する色・受・想・行・識の五陰(陰は「覆い」の意)は、常に苦を生じるものであることをいう。五陰は五蘊うん(蘊は集まりの意)の旧訳。苦の代表例として挙げられる四苦八苦の最後に配され、すべての苦を生じる根源的な要因として位置する。ただし、この句の原文(Ⓟpañc’upādāna-kkhandhā pi dukkhā)には「盛」に相当する語は存在しない。
【参照項目】➡五蘊、四苦八苦
【執筆者:南清隆】