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経宗・経体

提供: 新纂浄土宗大辞典

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きょうしゅう・きょうたい/経宗・経体

経典に説かれている教えの骨格を貫く根本的な主旨をいう。隋代以後は経宗・経体の同異について盛んな議論がなされ、天台智顗経宗経体を区分すべきであると主張し、『法華経』の場合は因果経宗とし、諸法実相経体とする。『観経』の経宗・経体については諸説があり、吉蔵観経義疏』(浄全五・三二七上)は経宗・経体が不一不異であるとの立場から、『無量寿経』と『観経』はともに不二経体であり、因果経宗であるとする。善導観経疏』には「今、この『観経』は、すなわち観仏三昧を以て宗とす。また念仏三昧を以て宗とす。一心回願して、浄土往生するを体とす」(聖典二・一〇六/浄全二・三下)とあり、観仏三昧念仏三昧経宗とし、一心回願往生浄土経体とするとの解釈が示されている。


【参照項目】➡経宗宗体


【執筆者:工藤量導】