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蓮門学則

提供: 新纂浄土宗大辞典

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れんもんがくそく/蓮門学則

一巻。大玄述。成立年次不詳。大玄の生存年次からおそらくは一八世紀前半の成立か。近世の浄土宗における修学上の学則を連ねたもの。浄土門を学ぶものは十八檀林に身をおくこと、そこでまず『選択集』を読み、続いて三経一論善導五部九巻について学び、その後は『浄土名目図見聞』『釈浄土二蔵義』『往生論註』『安楽集』『決疑鈔』等の順で学ぶべきであると記されている。続いて、常に威儀を正しくすること、他宗では「論議」と呼ばれる討論について、浄土宗では「法問」と呼び、相手を屈伏させる争論であってはならないとするなど、修学における注意点が述べられている。大玄滅後、文政一〇年(一八二七)に刊行され流布した。


【所収】正蔵八三、『近世仏教集説』(国書刊行会、一九二五)


【執筆者:郡嶋昭示】