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般舟讃私記見聞

提供: 新纂浄土宗大辞典

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はんじゅさんしきけんもん/般舟讃私記見聞

一巻。『般舟讃見聞』『般若見聞』ともいう。聖聡著。良忠般舟讃私記』の注釈書。名越派良栄理本にも同名の書がある。内容は基本的に随文解釈であるが、念仏三昧般舟三昧の異同、三業分別については、問答を立て私見を述べている。聖聡伝によれば、応永一七年(一四一〇)四月に、善導著作行儀分の講会が行われたとあり、本書はその講録を整理して成立したものと推定されている。


【所収】浄全四


【資料】『鎮流祖伝』


【参考】紀氏隆真「解題」(浄全二一)、大谷旭雄「『般舟讃私記見聞』について」(『聖聡上人典籍研究』増上寺、一九八九)


【参照項目】➡般舟讃般舟讃私記


【執筆者:東海林良昌】


二巻。「大沢見聞」(「良栄見聞」「栄見聞」とも)の一書。名越派良栄理本著。室町時代の成立。善導般舟讃』と、それに対する良忠の注釈書『般舟讃私記』の両書に対する注釈書。『般舟讃私記』のみの注釈ではなく、『般舟讃』に対しての注釈も同時になされている。良栄良忠の多数の著書に注釈しており、それらをまとめて「大沢見聞」等と称している。


【所収】浄全四


【参照項目】➡般舟讃般舟讃私記


【執筆者:曽和義宏】