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「煩悩即菩提」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:33時点における最新版

ぼんのうそくぼだい/煩悩即菩提

煩悩がそのままさとりの縁となること。原始仏教部派仏教では、煩悩菩提は対立的に捉えられたが、大乗仏教において煩悩菩提(さとり)も空であり、本来は不二で相即していると説かれるようになった。さとりの面から捉えれば煩悩真如の現れであり、それを離れてさとりはないということになる。大乗仏教の一思想表現として「生死即涅槃」と併称される。『大乗荘厳経論』六に「法性を離れて外に諸法あることなきにより、是の故に是の如く説く、煩悩即菩提なりと」(正蔵三一・六二二中)とある。


【参照項目】➡煩悩生死即涅槃


【執筆者:大屋正順】