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「明信」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:34時点における最新版

みょうしん/明信

三世紀頃、生没年不明。住西房。一念義幸西弟子善導の熱烈な信仰者で、善導の著書八部一三巻の開版作業を推し進めた。貞永元年版『般舟讃』の刊記によれば、円行が請来した『般舟讃』は、仁和寺の宝蔵に三九二年間も秘された後、建保五年(一二一七)に発見され流布したが、明信はその流布本を不審に思い、善導大師五五〇年遠忌にあたる寛喜二年(一二三〇)、同志とともに校訂を始めた。その後、明信は開版に至らず没し、同志の入真が彼の一周忌に開版したという。現存する『往生礼讃』(大谷大学蔵)、『観念法門』(龍谷大学蔵)は、その一部と考えられている。


【参考】藤原猶雪『日本仏教史研究』(大東出版社、一九三八)、藤堂祐範『浄土教版の研究』(山喜房仏書林、一九七六)、伊藤唯眞『浄土宗史の研究』(法蔵館、一九九六)


【参照項目】➡入真


【執筆者:平間理俊】