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「如来十力得勝論」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版

にょらいじゅうりきとくしょうろん/如来十力得勝論

一巻。貞極著。明治一六年(一八八三)一二月に、校閲者・吉田蕉厳、出版人・沢彦貞により刊行。成立は奥書によると延享三年(一七四六)と推測される。如来のみがもつ勝れた一〇の智力(十力)について述べたもの。奥書には、本書は貞極が東武本郷(東京都文京区)藤川の別室において草書を作成したとある。内容は十力についての経典の説示や『俱舎論』『瑜伽論』『大智度論』『大乗義章』等の論書に見られる説示を抜粋し、続けて自らの解説を施すというもので、「大意」「十力わかちて十門と為す」「総結」の三大門に分けて論じられている。


【所収】『四休菴貞極全集』上


【資料】『貞極大徳伝』(浄全一八)


【執筆者:郡嶋昭示】