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変食陀羅尼

提供: 新纂浄土宗大辞典

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へんじきだらに/変食陀羅尼

飲食の施しを行き渡らせることができるという陀羅尼。「ノーマク サラバー タタギャター バローキテイ オン サンバラ サンバラ ウン」と誦す。「献供呪けんくじゅ」に同じで、加持飲食のための真言陀羅尼と位置付けられる。この陀羅尼の名称は経典により異なるが、『救抜焰口くばつえんく餓鬼陀羅尼経』(正蔵二一・四六四下~五上)によれば無量威徳自在光明殊勝妙力といい、釈尊が前世において観世音菩薩世間自在威徳如来の所で受け、さらには現世において餓鬼などに施すようにと阿難に授けたもの。施餓鬼会表白には、「無量威徳自在光明大聖妙力の神呪」としている。


【参考】田久保周誉『真言陀羅尼蔵の解説』(真言宗豊山派宗務所、一九六〇)


【参照項目】➡献供呪施餓鬼会


【執筆者:袖山榮輝】