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因願

提供: 新纂浄土宗大辞典

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いんがん/因願

菩薩修行のはてに仏果を成就するが、その因位(修行時代)のときには必ず誓願を発す。それを仏果に対して因願とよび、仏果を得てからは、その菩薩としての修行時代をふりかえって本願とも宿願とも称される。因願には通常、総願別願とがある。前者はすべての菩薩が共通に発さなければならない四弘誓願であり、「衆生無辺誓願度、煩悩無辺誓願断、法門無尽誓願知、無上菩提誓願証」の度・断・知・証である。後者はそれぞれの菩薩が個別に発す誓願であり、阿弥陀仏四十八願や、薬師如来の十二大願、釈尊の五百大願、普賢菩薩の十大願などがある。『無量寿経』には阿弥陀仏が因位の法蔵比丘であったときの因願である四十八願が説かれている。法然は『無量寿経釈』(正徳版『漢語灯録』)において、「此の経は則ち彼の阿弥陀仏因願と果証の功徳を説くが故に無量寿経と名づく」(昭法全六九)と述べている。


【参照項目】➡誓願本願四十八願総願・別願


【執筆者:齊藤隆信】