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叉手合掌

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しゃしゅがっしょう/叉手合掌

合掌の一つ。帰命合掌ともいう。浄土宗では堅実心合掌叉手合掌の二種を用いる。堅実心合掌と同様に両たなごころを胸のあたりに斜めに保ち、右指を左指の上にして十指の先を交える。十指を深く交えたり、指を曲げるものではない。ただし、病人または新亡にはさらに深く叉手させることも許されている。導師大衆が同列の場合は必ず堅実心合掌であり、叉手合掌を用いない。『観経』には、「合掌叉手して南無阿弥陀仏と称せしむ」(聖典一・三一〇/浄全一・四九)とあり、これは叉手合掌をさす。この合掌は『観無量寿経合讃』下に、能所不二生仏一如の義を知るための金剛合掌とある(『浄土宗選集』四・一六五)。


【参照項目】➡合掌堅実心合掌


【執筆者:西城宗隆】