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信実の御影

提供: 新纂浄土宗大辞典

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のぶざねのみえい/信実の御影

法然御影の一つ。知恩院蔵。『四十八巻伝』四八によれば、空阿弥陀仏法然を仏のように崇め敬っていた。そこで藤原隆信の子で左京職の長官であった信実朝臣に法然の姿を描いてもらい、生涯本尊として拝んだ。いま知恩院に安置されている絵像がこれである、としている。彼はもと天台僧であったが法然帰依し、『七箇条制誡』に署名している。信実は似絵絵師として父隆信から技法を継承し名声を得た人である。また後鳥羽上皇や堀河院とも親交があり、『吾妻鏡』によれば、後鳥羽上皇出家する前の自らの姿を信実に描かしめ、母に贈ったという。それが今日「後鳥羽天皇像」として残されている。御影上部に「光明遍照」以下の文があり、その墨跡は鎌倉時代の書といわれている。なお法然御影はほとんど左向きであるが、この御影は右向きであることが特徴といえる。


【資料】『翼賛』四八(浄全一六)【図版】巻末付録


【参照項目】➡似絵法然上人御影寂西


【執筆者:成田俊治】