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仏師

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ぶっし/仏師

仏像制作を専門とする者の呼称。仏画制作者(絵仏師)も仏師と称されたが、一般的には彫像制作者を指す。仏像制作者は、飛鳥時代には渡来系氏族の子孫が多かったが、奈良時代から平安時代前期にかけては官営の造寺司ぞうじし下の造仏所ぞうぶっしょに所属する工人が中心となった。平安時代前期頃からは僧名の仏師が見られるようになる。一〇世紀末には康尚こうじょうのような私的な工房を構える者も現れた。その弟子で、寄木造を確立し、貴顕の造像を数多く手がけた定朝じょうちょうが、治安二年(一〇二二)に初めて僧綱位そうごういを得て以降、社会的に仏師の地位は高まった。その後、定朝の流れをくむ院派円派慶派が中心となり、中世以降は仏所(仏師が所属する組織、または工房)が分立した。滋賀・玉桂寺や奈良・興善寺阿弥陀如来像(国重要文化財)など、初期法然教団に関する造像は、仏師快慶一派の作例が多い。


【参考】小林剛『日本彫刻作家研究』(有隣堂、一九七八)、田中嗣人『日本古代仏師の研究』(吉川弘文館、一九八三)、根立研介『日本中世の仏師と社会』(塙書房、二〇〇六)


【参照項目】➡絵仏師


【執筆者:田中夕子】