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下読法問

提供: 新纂浄土宗大辞典

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したよみほうもん/下読法問

江戸時代の檀林における授業方法の一つ。上読うわよみ法問の対。宗義に関する問題を出して問答論義を行う際には、下位の者が上位の者に対して問題を読み上げることからこの呼称がある。対象となるのは、九部修学のうち下位に当たる名目部と頌義部に属する者である。法問主は月行事があたり、論義の是非を判定する。その際、能化はじめ三席の僧も聴聞していて、その判定を監視するため、月行事に対する一種の試験という性格をもっていた。浄土宗法度によると、三・五・九・一一月の四回行われ、二二題出されていた。


【資料】『増上寺文書』(『増上寺史料集』一)


【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)


【参照項目】➡上読法問座次


【執筆者:𠮷水成正】