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座次

提供: 新纂浄土宗大辞典

ざじ/座次

法要や会合などにおいて僧侶が座するときの席次。一般的には出家以後の年数によって序列を定めるのが古来よりの決まりである。浄土宗では、古くは血脈綸旨りんじを受けた年次によって序列が定められた。浄土宗法度には「知識分の座次に於ては血脈綸旨次第を以て上下の品あい定べきの事」とある。現在では「僧侶分限規程」第四七条に「教師座次は、僧階次第による」とされ、僧階が同じ場合は叙任順、教師資格取得後の年数順、年齢順によって決めるように定められている。法要儀式における座次の定め方は、導師を中心としてその左側が上席、右側が次席とされ、導師に近い人ほど序列が上になり、順次その方法によって定めていく。なお、葬儀式施餓鬼会等の外陣げじん法要の場合は、外陣に向かったときを考えて座次を決める。


【執筆者:荒木信道】