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宗義

提供: 新纂浄土宗大辞典

しゅうぎ/宗義

宗とする義のことで、宗派が拠って立つ根本の教えのこと。浄土宗の場合、二祖三代の教えがこれに当たり、凡夫である我々が、極楽浄土への往生を求め、阿弥陀仏帰依し、「南無阿弥陀仏」の称名念仏を行ずること。宗祖法然は「我浄土宗を立つる意趣は、凡夫往生を示さんがためなり」(『一期物語』昭法全四四〇)といい、浄土宗の教えとは、凡夫往生浄土を説くことにあるとしており、これが宗義の根幹である。


【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)


【参照項目】➡宗乗・余乗


【執筆者:郡嶋昭示】