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「三奉請」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

さんぶじょう/三奉請

諸仏を招き入れるための偈文。日常勤行式においては香偈三宝礼に続くもの。「奉請弥陀世尊入道ぶじょうみだせそんにゅうどうじょう 奉請釈迦如来入道ぶじょうしゃかにょらいにゅうどうじょう 奉請十方如来入道ぶじょうじっぽうにょらいにゅうどうじょう」(『法事讃』上、浄全四・八上)と呉音読誦する。また各句の末尾に「散華さんげらく」と唱え、さらに「過現諸仏等霊儀かげんしょぶっとうりょうぎ 人天龍鬼中法蔵にんでんりゅうきちゅうほうぞう 全身砕身真舎利ぜんしんざいしんしんしゃり 大衆合掌供養だいしゅうがっしょうかいくよう」の偈を添えて散華することもある。阿弥陀仏釈尊十方の諸仏の順に道場への来臨を請うもので、この三奉請法照五会法事讃』に引き継がれ、四奉請しぶじょうとして伝わっている。元来『法事讃』では、高座奉請の讃文を唱えると、下座が「散華楽」と添え句を付し、高座・下座が交互に発声することで、僧俗一体となって行道散華を行っていたものと考えられる。なお増上寺御忌では「奉請法然上人入道場」を加えた四奉請が唱えられる。


【参照項目】➡四奉請


【執筆者:石上壽應】