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四徳

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しとく/四徳

如来蔵思想における涅槃の属性としての四つの性質。恒常不滅である「じょう」、苦がない「らく」、自在である「」、煩悩による汚れがない「じょう」をいう。本来、衆生を常・楽・我・浄であると考えることは正見ではなく、誤った見解すなわち四顚倒と説かれたが、涅槃は作られたものでない無為法であり、諸行無常の範疇に入らないから、如来法身に関する限りではこの四つの特徴を認めることが正見とされた。転輪聖王のもつ四つの性質。大富・美男・無病・長寿であり、世界中の誰よりも優れているとされる特徴。


【参照項目】➡如来蔵顚倒


【執筆者:吹田隆道】