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「記主禅師行状絵詞伝」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版

きしゅぜんじぎょうじょうえことばでん/記主禅師行状絵詞伝

吉水玄信著。三冊六巻。明治一八年(一八八五)一一月、明教社刊。一般信者にもわかりやすいよう、絵図や法語を挿入して編んだ良忠の伝記。鎌倉光明寺大正大学大谷大学等に所蔵されている。吉水玄信は鎌倉光明寺に住していた明治一一年(一八七八)、光明寺開山である良忠の伝記に小伝しかないことを憂い、道光の記録に基づきつつ、法語や画図を付して平易な言葉で同一六年に本書をまとめあげた。跋文には、良運が文体を整え、霊俊が絵図を描いたことが記されている。著者の吉水玄信は同一九年の良忠六〇〇回忌を期して、前年の明治一八年にこれを発行した。なお本書の最後には、良忠門下六派の祖と俊聖の略伝も記されている。


【参考】簗田真教「三祖記主禅師伝記考」(浄土学一、一九三〇)、恵谷隆戒『然阿良忠上人の新研究』(金尾文淵堂、一九三四)


【参照項目】➡然阿上人伝良忠


【執筆者:沼倉雄人】